Y's Note

Short stories

短編創作

煙草を噛んで味わう男(続き)

現実に返ってきた私は自室でもう一度、煙草を吸って目を閉じながらゆっくりと噛んで味わってみた。

「味わい深い気はするけど、やっぱりちょっと恥ずかしいかな。」

お気に入りの煙草の香りをじっくり噛んで味わうのは自室だけにしておこうとこっそり思った。